Vol.38
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日傘も台本も入る、俳優という職業にぴったりなバッグ。

俳優比嘉 梨乃

フリーペーパー『沖縄美少女図鑑』のモデルに抜擢されたことをきっかけに芸能の道に進み、現在は俳優として数々の映画に出演している比嘉梨乃さん。カジュアルなリュックばかり持っていた比嘉さんが、「少し大人っぽいバッグを」と選んだのは黒のシティバッグパックでした。

 

牛革が馴染んでくるのが楽しみ。お手入れして長く使いたい

バッグと言えばリュックというくらい、リュックが好きでいくつも持っています。でも、リュックはどうしてもカジュアルになりすぎてしまうことがある。もう30歳なので、リュックにしても少し大人な感じを取り入れたいと思い、シティバックパックを選びました。牛革製でクラシックな形のシティバックパックなら、背負ってもフォーマルに見えるなと思ったんです。

ストラップを付け替えれば肩からかけることもできるし、ストラップを外して手提げにもできる。3WAYで使えるところも魅力でした。使い続けて革が馴染んでくるのが楽しみですね。ちゃんとお手入れしようと思います。

 

荷物が多いのでたくさん入るバッグがいいのですが、身長153cmと小柄なのであまり大きいバッグだとバランスがおかしくなっちゃうんです。旅行の時に大きなリュックを背負っていると、よく「リュックが歩いているみたい」と言われます。シティバックパックは、たくさん入るのに大きく見えない。丁度いいサイズ感ですね。

使ってみて一番いいと思ったのは、折りたたみの日傘が入ること。芸能の仕事をしていると、基本的に日傘を持ち歩くので、すごく助かります。ノートや大きめのポーチ、あと台本も入ります。

小柄なことが私の個性。そう思ってハイヒールをやめた

高校生の頃は身長が低いことを気にして、高いヒールの靴ばかり履いていました。それこそ、8cmのハイヒールとか。顔も童顔だから幼く見られるのが嫌で、大人っぽいきれいめな服を選んでいたんです。

 

でも23歳くらいの時に「身長が低いことを活かせばいいんじゃないか」と思えるようになりました。高いヒールを履いても普通の身長にしかならないけれど、背が低いことは他の人にない個性だなと。そう思ってからは、スニーカーばかり履くようになりました。若い頃は足に無理させちゃったので、今は甘やかしています(笑)。

それに合わせて服装もどんどんカジュアルになっていきました。今好きなのはデニムです。家には10以上のデニムがあって、色がグラデーションになるように並べてフックにかけて収納しています。

 

20代の前半で、仕事においても転機がありました。沖縄から東京に出てきてしばらくはタレントの仕事が多かったのですが、2014年に公開された『ぼんとリンちゃん』という映画に出演し、俳優としてやっていくことを決めたんです。芸名もカタカナの「ヒガリノ」だったのを、漢字の「比嘉梨乃」に変えました。

映画のオーディションを受ける時は、役に合わせて服装を指定されることがあるんです。先日は「コスプレイヤーの私服」という難しいお題があり、普段は着ないミニのワンピースとニーハイソックスを合わせてみました。こういうことがあるから、着ない服でもなかなか捨てられないんですよね。

「人間としてダメな人」が魅力的に見えるようなお芝居を

お芝居は筋トレみたいなもので、やらなかったらお芝居力が衰えていくんです。だから、お仕事以外でも、ワークショップに参加したり、演技トレーナーの指導を受けに行ったり、先輩の俳優さんと台本を読んだりして、できるだけお芝居に触れている時間をつくるようにしています。

かわいい役やいい人の役を演じて魅力的に見えるのは当たり前。嫌な人やだらしない人を演じて魅力的に見えるとしたら、それはその人のお芝居がすばらしいということだと思うんです。だから、キラキラしたヒロインよりも、どうしようもない感じの人間くさい役を演じたいと思っています。

 

あとは母親役もずっとやりたくて。先日やっとテレビドラマで母親を演じる機会に恵まれたんです。ダメさが魅力的な役も母親役も、歳を重ねたからこそできる役。これから、やれる役の幅が広がっていくのが楽しみです。

比嘉 梨乃さんのバッグ

【Regular】シティバックパック/BLACK

¥33,000

俳優

比嘉 梨乃さん

1992年、沖縄県生まれ。2009年、WILLCOM沖縄のイメージガールとしてデビュー。18歳で上京。タレント活動の後、俳優として数多くの作品に出演。主演を務めた短編映画『トシエ・ザ・ニヒリスト』が、アカデミー賞認定の短編映画祭「LA Shorts International Film Festival」でプレミア上映。同作で、Paris Art and Movie Awardsの最優秀女優賞ノミネート。特技はてびちの骨取り、エイサー。