2つ目のザッチェルズは、ベージュのシティバックパック。
シンガーソングライター工藤ちゃん
ギターでの弾き語りをメインとして、バンドやアイドルグループなど幅広い音楽活動をしてきたシンガーソングライターの工藤ちゃんさん。ライブの時はマイクロサッチェルを愛用し、パートナーへのプレゼントにプラスサイズのシティバックパックを選ぶなど、長年のザッチェルズユーザーでもあります。最近、ボイストレーニングに通う際によく使っているのは、アイスコーヒー色のシティバックパックだそうです。
身の回りに3つ、ザッチェルズのカバンがある
2018年頃に、ラフォーレ原宿で見かけたマイクロサッチェルを購入したのが、ザッチェルズとの出会いです。色はローズクォーツ。当時は、持ち物がほとんど全部ピンク色だったので、迷わずこの色を選びました。ライブの時に貴重品やスマホを持ち歩くための小さなカバンを探していて、マイクロサッチェルはピッタリのサイズ感だったんです。
2022年のクリスマスには、夫にシティバックパックのプラスサイズをプレゼントしました。プラスサイズはノートパソコンがすっぽり入るので、使いやすそうだなと。その時に自分の分も買おうかと思うくらい気に入っていたので、今回、明るいベージュのシティバックパックを手に入れました。デザインとしては、プラスよりもレギュラーサイズのほうがかわいい。縦横比がバランスいいですよね。
アイスコーヒーという色にも一目惚れしました。本革のかっちりしたカバンで、こういう明るい色は珍しい。春の時期によく着ているトレンチコートに、色も雰囲気も近いのでよく合わせています。
5歳でピアノを習い始め、バンドから弾き語りへ
シティバックパックは、自転車でボイストレーニングの教室に行く際に使っています。テキストが入るサイズで、なおかつ背負えるのがいい。練習用のマイクも入るし、すごくちょうどいいんです。
歌を始めたのは楽器よりも後だったので、ずっと歌に自信が持てませんでした。「うまく歌えないのにライブに来てもらうのは悪いな」という気持ちが大きくなり、2017年からボイストレーニングに通い始めました。
ピアノを習い始めたのは5歳の時。中学生になってから軽音楽部で初めてバンドを組みました。その後、いくつかのバンドに参加し、キーボードを担当していました。また、中学1年の時にギターを買ってもらって個人的に練習していたんです。
ギターの出番は思わぬところでやってきました。自分でライブイベントを企画した時、出演者が足りず自分も一人でステージに上がることに。それまでバンドの楽器担当で歌は歌っていなかったのですが、歌無しでは間が持たないのでギターの弾き語りをしようと決めました。
世の中にはキーボードで弾き語りをする人もいるけれど、この時は「弾き語りならギターだろう」と思ったんです。今でも、たまにライブでピアノを演奏することがありますが、弾きながら歌うのは難しい。ギターの方が弾き語りしやすいですね。弾き語りの良さは、楽器さえあればどこでもライブできること。自由度が高いなと思います。
初めて人前で、自作の歌を歌ったのもこの時です。高校生の頃、文化祭で演奏するために作曲していたので、その時に作った曲を引っ張り出して弾き語り用にアレンジしました。
一人でいると、ふと歌詞やメロディが浮かんでくる
しばらく弾き語りで活動していたのですが、2016年からはまたバンドも始めました。CDを出す際に、レコーディングのためのバンドメンバーを集めたので、そのメンバーでバンドを組んだんです。バンド名は「工藤ちゃんのピンクローターズ」(現在は「PINROTA」に改名)。バンドでステージに上がるのは高校生以来で、なんだかうれしかったですね。
以前は一年に一枚アルバムを出していたのですが、2019年に就職してからはそうもいかなくなりました。2022年に出したアルバム「夏に見た夢」は、バンドメンバーの一人がやめることになったので、今のメンバーで演奏している曲を形に残そう、ということで作った一枚です。
私は気持ちがひとりになるタイミングで、メロディや歌詞がふっと浮かんでくるんですよね。ひとり暮らしだとその場でギターを弾いて曲にできるけれど、人と暮らしているとそうはいかない。2022年に結婚してからは、アイデアが浮かんだらメロディをボイスメモで録音したり、歌詞の一部をメモしたりして、後で曲に仕上げています。
ライブに来てくれるお客さんにはいい演奏を聴いてもらいたいし、できれば新曲をお届けしたい。そういう気持ちから、ボイストレーニングに通ったり、時間を見つけて曲を作ったりしているんです。会社員の傍ら、今も週に1回はイベント参加も含めてステージに立っています。少しずつでも自分のペースでライブを続けて、楽器も歌も上達していきたいですね。
シンガーソングライター
工藤ちゃんさん
1994年生まれ、東京都出身。幼少期からピアノを習い始め、中学1年生からギター、その1年後にベースを始める。中学校の軽音楽部でバンド活動をスタート。キーボードを担当する。その後いくつかのバンドに参加し、ライブハウスなどで演奏。バンドイベントの自主企画をきっかけとして弾き語りを始める。2015年、「ミスiD」に応募し、ファイナリストに選出される。2016年からバンド活動を開始。現在は弾き語りを中心にライブを行っている。