古着のカジュアルコーデをサドルバッグで引き締める。
スタイリスト西牧 ひかり
数々のタレント・女優を輩出し、注目されているフリーペーパー「美少女図鑑」シリーズ。その元祖である「新潟美少女図鑑」で、長らくモデルを務めていたのが西牧ひかりさんです。
新潟で美容専門学校に通いながらモデルを続け、新潟のサロンに就職。今年、晴れてスタイリストとしてデビューしました。モデル時代はベリーショートがトレードマークだった西牧さんは、今も少し個性的なスタイリングを手がけるのが好きだそうです。
そんな西牧さんが持っているのが、サドルバッグ。大容量のリュックばかり使っていた西牧さんが、サドルバッグを選んだ理由とは。
トレンドの「小さめバッグ」にトライしたくて
私はずっと、黒いリュックを普段使いしていたんです。もともと荷物が多く、普通の手帳よりかなり大きいスケジュール帳や長財布など、かさばるものばかり持ち歩いていました。
でも、あるとき雑誌で「大人の女性は小さいカバンを持つ」と書いてあるのを見てしまいまして。これはいかん、と。たしかにサロンのお客さんも、おしゃれな方はカバンが小さいんですよ。
あと、普段のファッションがかなりカジュアルなので、ともすると「ハズし」のアイテムばかり身につけてしまうんです。ゆるく見えすぎるのは良くないので、少しは引き締めるためのカチッとしたアイテムがほしい、と思っていました。
カチッとさせるならカバンか靴かな、いまさら服の方向性を変えるわけにもいかないし。そんなふうに考えていたところ、ザッチェルズのカバンに出会ったんです。
いろいろ見た上で、斜めがけできるサドルバッグを選びました。一番使いやすそうで、サイズもちょうどよかった。サドルバッグを持つ時は、スケジュール帳は入れませんし、財布も小さいのに替えます。小さいバッグって、無駄がなくていいですね。もっと小さいバッグにも挑戦したくなりました。
ベリーショートからロングヘアへ
洋服は古着ばかり着ています。選ぶポイントは、形、サイズ感、そして体型がカバーできるかどうか。二の腕や脚など気になるところを隠してくれる服が好きです。それを確かめるために、かならず試着して買います。ネット通販はほとんど使いません。サイズ感や素材感って、やっぱり実物を見ないとわからないから。
髪は今、人生最高に長いですね。「新潟美少女図鑑」というフリーペーパーでモデルをしていたときは、ずっとベリーショートでした。刈り上げも、ウルフも、マッシュも、くりくりパーマも、坊主以外のスタイルは全部やったんじゃないかな。色もピンク、紫、赤、緑……と、美容学生だったこともあって、本当にたくさん試しました。
ショートにしたきっかけは、美容師さんのおまかせで切ってもらったこと。ナチュラルなマッシュスタイルにしたらえらく評判がよく、ショートがやめられなくなってしまいました。
2年前くらいに「ポニーテールにしたい」と思って伸ばし始めたら、それもみんな「長いの、いいね!」って言ってくれるんです。「なんだ、伸ばしてもよかったんだ」と思いました。
これから先は、ポニーテールにして毛先が背中の真ん中にくるまで伸ばしたいですね。結婚式まで伸ばそうかなと思っています。結婚の予定は特にないんですけど(笑)。
「おまかせで」と言ってもらえるスタイリストに
4ヶ月ほど前から、新潟のサロンでスタイリストとして働いています。アシスタントを6年やって、念願のデビュー。モデルとして髪をセットしてもらうより、人の髪を切ったりセットしたりするほうが楽しいです。
もちろん楽しいだけではなく、お客さんの髪で失敗はできないとか、会社の売上に貢献しなければといったプレッシャーもあります。でも子どもの頃から憧れていた職業だから、スタイリストになれて本当にうれしい。
私は普通のスタイルよりも、一癖あるスタイルが好きなんです。コンテストやショーでスタイリングをするのも好き。だから、そういうちょっとエッジのきいたエッセンスをつい、お客さんに対しても入れちゃいます。
私を指名してくれるお客さんって、「新潟美少女図鑑」などで私を知ってくれている女の子が多いんです。そういう子たちはちょっと個性的なスタイルにしたいと思っている。だから、私の提案するスタイリングを喜んでくれます。センスを信頼してまかせてくれるのは、とてもありがたいことです。
彼女たちの期待に応えられるよう技術を磨いて、これからも「おまかせで」と言ってもらえるスタイリストでありたいです。
スタイリスト
西牧 ひかりさん
1992年、新潟県生まれ。2009年、高校生の時に新潟限定のフリーペーパー・写真集「新潟美少女図鑑」のモデルとして活動を開始。2013年、新潟の大手サロンSNIPSに入社。それを機に「新潟美少女図鑑」を卒業。2019年2月にSNIPS DOES店でスタイリストデビュー。好きなものはディズニーランドと銀杏ボーイズ。