コンパクトで頑丈。シンプルな形もお気に入りです。
モデル辻 千恵
「いちばん身近なおしゃれのお手本帖」をコンセプトにした雑誌『mer(メル)』で、モデルをしている辻千恵さん。透明感のあるかわいらしさと、シンプルかつセンスのいいコーデで、読者の人気を集めています。
そんな辻さんが普段使っているのが、クラシックなシルエットが魅力のサドルバッグ。ベーシックなファッションが好きだという辻さんは、サドルバッグをどんな服にあわせているのでしょうか。
造りがかっちりしているから、物を詰め込んでも安心
ザッチェルズのことは、知り合いのモデルさんが教えてくれて知りました。数あるラインナップの中で、「あ、これほしい!」と思ったのがサドルバッグでした。
肩にかけるタイプで、シンプルなデザイン。そして大きさがコンパクト。基本的に荷物を少なくしたいので、あまり大きな鞄を持たないようにしているんです。このくらいの大きさがちょうどいいですね。
コンパクトだけれど容量はそれなりにあって、お財布やリップ、スマホなど必要なものは全部入ります。しかも、形がしっかりしてるから、パンパンに荷物を入れてもふくらまない(笑)。多少重くてもベルトがちぎれたりしなさそうなので、安心して使っています。
色はダークブラウンです。これも気に入っています。鞄の色に、服の一部や帽子の色などをあわせてコーディネートすることが多いかな。カジュアルなデニムにも、ちょっときれいめなワンピースにもあわせられるんです。
以前このサドルバッグを、ボーダーのトップス、白いハーフパンツ、キャップ、サンダルというスタイルにあわせたことがあって。スタイリストさんに「その格好、虫捕りに行くみたい」って言われたんですけど(笑)、鞄があってないとは言われませんでした。違和感なくマッチしていたのがすごい。万能なんですよね。
ベーシックなファッションが好き
服は古着屋さんで買うこともあれば、ネットで買うこともあります。かわいいと思ったら、高くても思い切って買っちゃいます。気に入っている服は、けっこう長く着る方です。
かわいいと思うポイントはいろいろあって、一つは生地。シャツはパリっとしているもの、デニムだったら硬めのがいい。くたっとしてるより、しっかりしている方が好き。
一着でコーデが決まるアイテムもよく買います。今日着ているつなぎもそうだし、オーバーオールもたくさん持ってます。季節に関係なく、よく着ていますね。
最近は大きめのシルエットが好きで、無印良品でメンズのアイテムを買ったりすることも。ブランドだとScyeの服が好きです。ベーシックだけど、一味違うところが魅力的。
私が出ている雑誌『mer』(注)では、モデルが1ヶ月のコーディネートを私服で組んだりするんです。それの過去回を見ると、私は言っていることが変わらないな、と思います。
常にベーシックなファッションが好き、という気持ちが基本にあって、その中で「今は大きめサイズの気分」「白がいいかも」といった小さなこだわりが生まれています。
注:5月に紙媒体からウェブメディアに全面移行
苦手だったモデルの仕事。周りのおかげで好きになれた
私は佐賀県出身で、大学で福岡に出たんです。そこで美容師さんがスナップ撮影に連れて行ってくださったことから、オーディションを受け、モデルの道を歩き始めました。
はじめは現場でどんなふうに振る舞ったらいいかわからず、ポージングも見よう見まね。全然うまくできないので、自分が出ているページを見るのが嫌でした。モデルの仕事は大学時代の思い出づくりだと、半ば割り切っていたんです。だから就活もして、内定ももらっていました。
でも、入社を決めるギリギリのタイミングで「モデルでやっていこう」と決めました。東京に通って撮影を続けているうちに、雑誌の編集さんや他のモデルさんと一緒に仕事をするのが楽しくなっていたんです。現場にいる人のことを好きになったから、モデルの仕事も好きになれた。人に恵まれて、決断することができました。
今は少し映像のお仕事もしていて、今後はお芝居を本格的にやりたいと思っています。モデルと俳優の仕事は全然違うように見えるかもしれません。でもモデルも服やその写真のコンセプトに合わせて、ある種の「演技」をしているんです。だから、近いところもあると感じています。演技レッスンやオーディションをがんばって、ドラマなどで皆さんの前に出られるといいなと思います。
モデル
辻 千恵さん
1993年、佐賀県生まれ。身長163cm。福岡にある大学に進学し、美容室のサロンモデルを始める。そこから、福岡で行われるスナップ撮影に参加し、雑誌デビュー。2014年、merモデルオーディションでグランプリをとり、merのモデルとしての活動を開始。飾らないキャラクターとシンプルなファッションセンスが評判となり、同雑誌の人気モデルに。現在はテレビCMなどの映像分野にも、活動の幅を広げている。