Vol.37
Share

薄いグレーを、ワンポイントカラーにする。

陸上女子短距離選手山中 日菜美

陸上女子短距離走の選手であり、立命館大学時代には日本代表メンバーにも選出された山中日菜美さん。実業団を経て、現在は自身のクラブチームを立ち上げて活動しています。

ジャージを着る日が多いからこそ、オフの日は目一杯おしゃれしたい。そんな山中さんが選んだのは、「ゴーストカラー」のミニサッチェルでした。

形も色もかわいい。このバッグにして大正解だった

今まで持っていたバッグが、無難な黒いバッグばかりだったんです。そこで、ファッションのアクセントになるようなバッグが欲しいと思い、オンラインショップで薄いグレー(ゴースト)のミニサッチェルを選びました。届いて実物を見たら、思わず「かわいい!」と声が出ました。この色にして大正解でしたね。

白いコートにも黒いコートにも合うし、使いやすいんです。マチが広いから荷物もたくさん入ります。私はけっこう荷物が多くて、ぎゅうぎゅうに詰めてバッグの形が崩れたり、入り切らなくて服のポケットに分けて入れたりしていたんです。ミニサッチェルだと、持ち歩きたいものは全部入るので便利です。

 

シンプルなデザインだけれど、丸みがあってかわいい。かわいい系の服にも、かっこいい系の服にも合います。普段からいろいろなスタイルのファッションをするので、こういうバッグは重宝しますね。

おしゃれ大好き! でも落ち着くのはやっぱりジャージ

高校までは制服かジャージしか着ておらず、いろいろな服を買い始めたのは大学に入ってからなんです。だからまだ、あまりファッションの傾向が定まっていないのかもしれません。その日の気分で、スカートもパンツも履きます。

いろいろな服を着るのは楽しいけれど、やっぱり落ち着くのはジャージ。いつでも走れるように、動きやすい格好をしていたいんです。練習の日は家からジャージを着ていくので、実は普通の服を着る機会が少ない(笑)。だからこそ、おしゃれをできる日は気合が入ります。

 

中学校で陸上部に入ったことから、私の陸上人生が始まりました。競技は短距離走。ただ走るのが好きで始めたのですが、目標タイムを出したいという気持ちがどんどん強くなり、社会人になっても100m競技を続けています。

陸上はこんなにおもしろいのに、マイナーなままではもったいない

100mはただ全力で走っているだけのように見えるかもしれませんが、この短い距離の中で序盤・中盤・終盤に分けて走りを組み立てているんです。力を効率よく走りの速さに替えられるパワーポジションを研究したり、出力を上げるためにウェイトトレーニングをしたりと、タイムを縮めるためにできることはたくさんあります。

 

考えて、努力を続ければ自己ベストを更新できる。そのおもしろさに惹かれて、14年間、短距離走に夢中です。他の競技に移りたいと思ったことはないですね。

大学4年の全日本インカレで、100m 2位、200m 3位と入賞し、推薦をいただいて実業団に入りました。でも、練習環境の変化に対応できず、気持ちと結果が上手く噛み合わない時期が続きました。3年以上自己ベストが更新できなかったので、覚悟を決めて退社し、2022年に自分のチームを立ち上げました。

 

陸上にはメンタル面も大きく影響するので、リラックスできる地元の滋賀県に戻り、通い慣れた大学の競技場で練習するようにしました。そうしたら、また自己ベストを更新できたんです。今後は、日本陸上選手権大会の決勝でしっかり勝負して、さらなる自己ベストの更新を目指していきたいです。

 

並行して、陸上競技のおもしろさを広く伝えていきたいです。大学を出てから、陸上競技、特に短距離走はマイナー競技なのだと気づきました。素晴らしい選手がたくさんいるのに、世間ではほとんど知られていない。これはすごくもったいないので、陸上競技のファンがもっと増えるような広報活動をしていきたいですね。

陸上女子短距離選手

山中 日菜美さん

1996年、滋賀県生まれ。中学校の部活動で陸上競技を始め、ジュニアオリンピック200mで6位入賞を果たす。高校では3年連続インターハイ出場など、全国大会にたびたび出場。立命館大学に進学し、陸上競技を続けた。2019年からデンソーに所属し、2022年に退社。現在は自身のクラブチームを設立し、立命館大学を練習拠点とする。自己ベストは100mが11″61、200mが24″02。SNSやYouTubeなどでアスリートとしての日常を発信している。