良い物を長く使いたいから、ザッチェルズを選んだ。
経営者 / デザイナーハヤカワ五味
美大在学中に小さな胸「シンデレラバスト」専門のランジェリーブランド「feast」や細身ワンピースブランドの「DOUBLE CHACA」を立ち上げ、実業家兼デザイナーとして活躍するハヤカワ五味さん。女性の「こういうのがほしかった!」という気持ちに応えるアイテムを次々に発表し、SNS発信で広い支持を獲得する、新しいアパレルブランドのかたちとして注目を集めています。
2018年にはラフォーレ原宿に実店舗「LAVI SHOP」をオープン。店頭でザッチェルズのバッグを取り扱っていただいています。
元々ご自身で使用していたザッチェルズのバッグをなぜ店舗で扱うことにしたのか、ファッションの楽しみ方や大切にしていること、アパレル経営者としてのこだわりなどについて伺いました。
フォーマルもカジュアルも、シティバックパックがしっくりくる。
ラフォーレ原宿のショップ(LAVI SHOP)では、しっかり作られた長持ちする物しか置かないようにしているんです。それは、お気に入りのファッションアイテムを適切にお手入れして、長く身につける豊かさを知ってもらいたいから。私のブランドのお客様は、若い女性が多いんです。若いうちに「いいものを大事に扱えば長く使える」という成功体験をお客様にも積んでほしいと思っています。
ザッチェルズのバッグは、本革製でデザイン性が高いものを探していた時に見つけました。本物の牛革だから、ちゃんと手入れをすれば何年でも使えます。しかも、若い人でも手が届きやすい価格なのがいいですね。あと、意外と軽いのも女性にとってはうれしいところです。
自分で使っているのは、シティバックパックのレギュラーサイズのネイビーです。これ、実はMacBookが入るんですよ。外から見るよりも容量が大きいので重宝しています。
フォーマルからカジュアルまで、いろいろなファッションに合わせられるところもいいですね。ストラップも取り外せるから、リュックにしたり手持ちにしたりと、その日の服装に合わせて替えています。
「こんな感じの革のスクールっぽいバッグが欲しい」と頭の中に描いていても、意外とこういうバッグは売っていないんですよね。だからザッチェルズのバッグを見たときに、イメージが具現化したような感じがしました。それが、私自身やお客様がザッチェルズに対して魅力を感じている部分だと思います。
「いい服」「似合う服」がわかると、ファッションはおもしろい。
私はもともとロリータ服が好きで、大学に入ったくらいまではよく着ていたんです。大学1年の時にランジェリーブランドを立ち上げると、仕事関係の人に会う機会が増えました。そこでもっとTPOを考えた服装をしなければと思い、無難なオフィスカジュアルっぽい服を買うようになりました。
でも、それは全然つまらなかった。もともと着たい服でもないから、あんまりその服を大事にしなかったんです。この状態はあまり良くないと思い、昨年秋に持っている服を一旦整理しました。そして、友達のスタイリストに教えてもらいながら、ある程度の予算を組んで、今まで買わなかったようないいものを買うようにしたんです。
そうしたら、自分の好きな服がわかってきて、買うときもテンションが上がるし、着るときもテンションが上がる服を選べるようになりました。
私はずっと、Vネックの服が似合わなかったんです。それは胸がないからだと思っていたのですが、最近そうではないことがわかりました。私、すごく身体が薄いんです。だから、平均的な体型の人が着るよりも、服が前後に落ちてしまう。肩の厚みがないから、Vのラインが下がっていたんですね。そういう自分のスタイルの特徴や服のつくりがわかるようになると、俄然ファッションがおもしろくなります。
「私じゃないと似合わない」。そう思わせる服を作りたい。
今までは体型に自信がないことで、身体を隠すための服を選んでいました。でも、その自分の体型をあえて活かすという着方があると知りました。
例えば、先日買った、肩が出る薄い素材感のキャミワンピース。昔の自分だったら絶対着なかったアイテムです。でも、着てみたらシルエットが驚くほどきれいだった。思わず、「私じゃないと似合わないんじゃない?」と思ったほど。
「私じゃなければ着られない」と思わせてくれる服ってすごくいいなと思います。「これは私のためにある」と思える服。そういうアイテムがつくれるように、今努力しているところです。
ファッションは、その人の美学を表すものですよね。そして、自分をエンパワーメントしてくれるものでもある。若い女性に、外見の印象で損してもらいたくない。その服を着ることで、人生をより良いものにしてほしい。そう思いながら、ブランドを運営しています。