特別なデザインのシュガーキューブに一目惚れ

ザッチェルズのサイトで一際目立っていたのが、この白と赤のシュガーキューブでした。もう、見た瞬間「これがいい！」と即決しました。実物を手にしたら、やっぱりかわいい。このシュガーキューブにしてよかった、と見るたびに思います。

ドラムスティックや折りたたみ傘を持ち歩くので、荷物は多い方です。だから、今まではどれだけものが入るかという機能性を重視してカバンを選んでいました。デザインでカバンを選んだのは初めてかもしれません。

デザインで選んだとはいえ、プラスサイズなのでけっこう大容量。肩掛けできるし、使い勝手がいいところも気に入っています。

可愛いカバンって、持っているだけで気分が上がりますね。せっかくなので、きれいめな格好でお出かけする時に使いたいです。

普段のファッションは、特にジャンルを決めず何でも着ます。スカートにパンツ、カジュアル、スポーティー、きれいめ、かわいい系、何でもありです。ドラムを叩く時は、正直、どんなスタイルでもいいんです。ただし、長い丈のボトムはだめ。ミニ丈が断然叩きやすい。ワイドパンツやロングスカートなど裾周りが広いボトムを履いていると、キックペダルのビーターという部分が裾の中に入っちゃうんですよ（笑）。

地元のロックフェスで音楽の道へ進むことを決めた

ドラムを叩き始めたのは、小学校6年生の夏。親に勧められてドラムの体験教室に行ったのがきっかけでした。楽器でいうと、幼稚園の頃にピアノを習っていたのですが、全然ハマらなくてなんとかズル休みしようとしていたのを憶えています。でも、ドラムは楽しくてずっと続けられました。

習い事としてドラムは少し珍しいですよね。父が若い頃にバンドマンを目指していたので、子どもに夢を託すみたいな気持ちがあったんじゃないかな、と今は思います。幼い頃から家ではいつも音楽が流れていて、10歳で地元のロックフェスに連れて行ってもらったこともあり、音楽に親しむ環境があったんです。

初めてバンドを組んだのは高校に入ってからでした。中学生ではまだ早すぎて、バンドメンバーを集められなくて。そして高校3年の時にまた地元のロックフェスに行って、音楽の道に進もうと決意しました。「私もステージに立って、人の心を動かす音楽をやりたい」と強く思ったんです。自分自身、つらい時や悲しい時に音楽に救われてきたんですよね。

進学校に通っていたので周りはみんな大学進学を目指していたし、当初は私も大学に行きながらドラムを続けようとしていました。でも、親が「大学に行って何がしたいの？ それを決めずになんとなく進学するくらいなら、やりたいことに集中した方がいいんじゃない」って。たしかにそうだ、と思い、進学先は東京の音楽専門学校にしました。

大嫌いで大好き。ドラムとは一生の付き合いになりそう

上京してからは、バンド活動をしたり音楽関係の仕事をしたりと、いろいろなことをしていました。会社員とバンド活動を両立していた時もあります。そんな中、以前から、楽曲がかっこよくて注目していたYouTuberガールズバンド「ステミレイツ」が新メンバーを募集していると聞いたんです。そこで、オーディションに応募して、2024年7月にステミレイツに加入しました。

私はツインペダルが好きで、バスドラムをドコドコ鳴らすようなヘビーメタルやハードロックがやりたかったんです。それが、ステミレイツの音楽性とも合っていて、自分の強みを活かせるんじゃないかと思いました。加入後の新体制お披露目ライブはすごく楽しかったですね。

今、バンドとしては充電期間なので、ドラムスキルを上げるために基礎練習をやっています。時々、SNSに「叩いてみた」動画をアップすることもあります。基礎練習の合間に好きな曲を叩くと、モチベーションが上がるんです。

ドラムをやめたくなったこと？ 小学生から続けているので、何度もありますよ。もう二度と触りたくないと思ったことも。でも、ふとした時に「やっぱり好きだな」と思ってやめられない。好きと嫌いが表裏一体なんですよね。どうしても離れられない存在です。