Vol.8
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ベルトをカスタマイズして、コーデのアクセントに。

俳優佐藤 玲

11歳の時に某芸能コンテストに出場したことをきっかけに、演技の道を志すことにした佐藤玲さん。高校受験が終わったタイミングで劇団に所属し、大学でも演劇を専攻。今は俳優として舞台や映画、ドラマなどに出演しています。

 

そんな佐藤さんは、ファッションが大好き。お金の大半は洋服につぎ込んでしまうという佐藤さんが、コーディネートのアクセントとして選んだのがロイヤルブルーのサドルバッグでした。

深いブルーが、コーディネートを引き締めてくれる

ブルーのサドルバッグを使っています。ベーシックなベルトを自分で取り外して、違う色のベルトをつけてカスタマイズしたんです。表はペールブルーで、裏は薄いゴールド。このベルトがコーデのアクセントになるんです。

ザッチェルズのバッグは、大学の先輩でもある芸人の光永さんが持っているのを見て、かわいいなと思っていました。光永さんが使っているような使い回しのきくブラウンもいいけれど、私はバッグが引き締めカラーになるようなコーディネートをしたいな、と。そこで、赤いショルダーは持っていたから、青のサドルバッグを選びました。

 

青いバッグをずっと探していたんです。深みのある青で、なおかつサイズがちょうどいいものがなかなか見つからなくて。小さいと不便ですし、大きいとインパクトが強すぎる。サドルバッグくらいの大きさだと、バランスよく使えます。

 

サドルバッグは、ザッチェルズのバッグの中では丸みがありますよね。四角いシュガーキューブやマイクロサッチェルもかわいいと思ったのですが、ブルーは固い、強い印象になりがち。なので、サドルバッグの丸みがコーデになじみやすいと思ったんです。

持ちやすくて形もしっかりしているから、使い勝手がいいんですよ。コーデとしても、全身真っ黒でそろえても映えるし、バッグにあわせて青み系統の色でまとめてもしっくりくる。フェミニンな格好にも、カジュアルな格好のアクセントとしても合う。けっこう万能だな、と思っています。

 

似合うものを長く着る。デザイナーの祖母が教えてくれた

昔から洋服が大好きです。祖母がファッションデザイナーで、洋品店をやっていたんです。小さい頃から服の選び方などを祖母から聞いていて、自ずと私も服に興味を持つようになりました。

おばあちゃんの教えは、「服は形と色と縫製で選びなさい」と。縫製を見るのは、長く着るため。おばあちゃんは流行を追いかけたりせず、自分に似合うものを選んで長く着るタイプでした。おしゃれというよりは、センスがいいなあ、という感じ。自分に似合うものを知ることが大事なんだ、と学びましたね。とはいえ、私は流行も追ってしまうし、ワンシーズンならとファストファッションも買っちゃうんですけど(笑)。

 

20代前半までは、ずっとコム・デ・ギャルソンとヨウジ・ヤマモトばかり着ていました。でも、ふと「20代のうちにもっと色のあるものも着ておこう」と思って。今はもうなんでも着ています。

 

今日はスカートだけど、パンツスタイルのほうが多いかな。インスタグラムにコーデを上げることもあるのですが、ロンT・ジーパンみたいなカジュアルな格好もあれば、モード系、古着系とわりと系統がバラバラ。コム・デ・ギャルソンも買うし、ユニクロやZARAも買うし、個人ブランドの服も買います。気に入ったら、どこの服でも気にしません。自分の体型と雰囲気から、背伸びせず合うものを選ぶようにしています。

 

俳優は物語を伝えるツール。私らしさはなくてもいい

俳優の仕事の他に、スピッツのアルバム『醒めない』や古市憲寿さんの小説『平成くん、さようなら』などでカバーモデルをしています。『醒めない』の撮影の時に、草野マサムネさんが「同じ写真撮影でも、女優さんとモデルさんでまったく意味が違うんだね」とおっしゃって。それを今でも覚えています。

おそらく、何を見せるのかが違うのだと思います。モデルさんは、着用している服やモデルさん自身も含めて「モノ」を魅せるプロ。私は自分のことを、物語を伝えるツールだと考えているんです。

 

『醒めない』も『平成くん、さようなら』も、私を表現することではなく、自分自身を投影できる普遍性みたいなものを、求められているのだと思いました。どこにでもいる普通の女の子。そう捉えて使ってもらえるのはありがたいですね。

 

11歳のときから演技に興味をもち、お芝居がうまくなりたい、俳優になりたいと突き進んできました。でも、今の自分がなりたいものになれているのか、そうでないのかちょっとわからなくなってきて。

 

これからはもう少し視野を広げて、お芝居に限らず、ものを作ることに挑戦したいなと思っているんです。それこそ大好きな洋服や、食べることが好きなので料理なども。今作ってみたいのはピザ窯(笑)。30歳になるまでに、いろいろ挑戦したいです。

佐藤 玲さんのバッグ

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俳優

佐藤 玲さん

1992年、東京生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。11歳で親戚が応募した某芸能コンテストに出場したことをきっかけに、演技に興味をもつ。中学3年の担任に背中を押されたこともあり、高校受験が終わったタイミングで劇団に所属。大学2年からは蜷川幸雄主宰の劇団に入団。現在は舞台や映画、ドラマに出演する他、CMモデルや音楽作品などのカバーモデルとしても活躍している。